楽天ドラ1宗山がプロ初のサヨナラ犠飛 一人きりで上がったお立ち台では景色を満喫「声援を独り占めにした」
「楽天2-1西武」(22日、楽天モバイルパーク)
楽天のドラフト1位・宗山(明大)がプロ初のサヨナラ犠飛を放って勝利に貢献。仲間からの手荒い祝福を受け、最高の笑顔がはじけた。
同点で迎えた九回だ。1死三塁で打席に向かうと、2球で追い込まれるも3球目のスライダーをはじき返した。中犠飛で三走・小郷も一気に結晶のホームへ生還し、投手戦を今季3度目のサヨナラ勝利で締めくくった。
試合後には「最後なんとかチームの勝利に貢献することができて、ほんとによかったなと思います」と安堵(あんど)の表情を見せたルーキー。初めての手荒い祝福となったが、「いや、あそこでぬれたい人はなかなかいないかなと思うんすけど」と笑顔。「もうヘルメットも結構びしゃびしゃになっちゃったんですけど、水を持ってみんなが走ってくるのを見て、もうこれはしょうがないなと思って。でもうれしかったです」と振り返った。
また一人で上がったお立ち台も初めての経験。前回はベテランの岸、浅村と一緒だったが、「それもそれですごくいい経験でしたけど、今回は1人で球場全体のファンの方の声援を独り占めにしたような感じで、すごくいい時間でした」と感動。サヨナラの景色を味わった。
七回には目の前で浅村が申告敬遠される悔しさも味わった。「打とうと思って打てるものではないので。あの場面も初球のストレートを見逃して、今思えばあそこが全てだったかなと思う」と反省。良いも悪いも経験し、さらに大きな選手へと成長していく。




