健大高崎・石垣 好救援4回1安打無失点、最速156キロ計測 佐藤龍は先制V適時打 エース2人が躍動
「春季高校野球関東大会・2回戦、健大高崎2-0東海大菅生」(18日、ひたちなか市民球場)
1回戦1試合と2回戦4試合が行われ、健大高崎が東海大菅生を下した。今春センバツで大会最速を更新する155キロを記録した石垣元気投手(3年)が救援登板し、それを上回る156キロを記録するなど4回1安打無失点、4三振と好投。昨春センバツV腕で、昨年8月末に受けたトミー・ジョン手術から野手として復帰している佐藤龍月投手(3年)が先制決勝打を放った。習志野、専大松戸なども初戦を突破した。
至高のライバルである2人のエースが、投打それぞれで輝いた。五回まで0-0の接戦。試合を動かしたのは石垣だ。
「流れを変えようと思いました」。六回から登板すると、先頭を156キロで見逃し三振に。「感覚的にも良かったので出てるかなと」。昨秋関東大会の準々決勝で自己最速158キロをたたき出したが「出てないと思う」とかたくなに否定してきた右腕。この日は納得の“自己最速”に笑顔だ。
カーブも効果的に使い二塁すら踏ませず。「準備はできていたので、これくらいの投球ができて当然」と胸を張った。
好投に応えたのは佐藤龍だった。「7番・左翼」で野手としては公式戦初先発。0-0で迎えた六回2死二塁で追い込まれてからの4球目を捉え、右中間へ2点適時二塁打。「勝負かけるところはそこしかなかったので、うれしい」と安どした。
投手としても約2週間前に捕手を座らせてのブルペン投球を再開。142キロを記録するなど順調で、6月中旬には実戦登板に入る見込みだ。石垣の成長に「かなわない」と苦笑いしつつ「最終的にプロの舞台で越せたら」と未来を描いた。夏には聖地のマウンドへ戻るべく、まずは関東の頂点を狙う。