日本ハム・宮西 岩瀬超え!NPB新880戦連続救援登板「また一から目の前の1試合1試合を戦っていきたい」

 ファンの歓声に応える日本ハム・宮西(撮影・中島達哉)
 宮西(左)に花束を渡して祝福する新庄監督(撮影・中島達哉)
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 「日本ハム7-0オリックス」(15日、エスコンフィールド)

 仕事をやり遂げた安堵(あんど)感が表情ににじんだ。しびれるピンチを切り抜けて、日本ハム・宮西尚生投手が880試合連続救援登板のプロ野球新記録を達成した。両チーム無得点の七回2死三塁で登板。西川を強気の直球攻めで二ゴロに仕留めた。マウンドを降りると、ベンチ前で新庄監督から花束贈呈のサプライズ。言葉をかけられた後、高々と右手を掲げて本拠地の大歓声に応えた。

 「日本記録をつくってしまったから、今度はもう一から。新人のつもりで野球を愉(たの)しんでもらえたら、もっともっと長くできると思う」。新庄監督はそう声をかけたと明かした。興奮状態で言葉が耳に入っていなかったという宮西は苦笑しつつ、内容を伝え聞くと「やっぱり監督が去年から言ってくれた目の前の試合を『愉しむ』。そこは“第2章”のスタートになっている。また一から目の前の1試合1試合を戦っていきたい」とうなずいた。

 リリーフのレジェンドで元中日・岩瀬仁紀の記録を塗り替えた。表彰式で同席した際に「俺の記録を抜けよ」と声をかけられたことが強く思い出に残っているという。「存在を知ってもらえているだけでもうれしかったし、記録を目指していると知ってくれていたのもうれしかった」。その言葉も励みに、金字塔を打ち立てた。

 降板直後に味方が勝ち越し、23年6月10日の阪神戦以来705日ぶりの白星もマークした。岩瀬氏の通算登板1002試合まではあと122試合。「言わんとって。しんどいから」と笑ったプロ18年目の39歳は「そこは気にせず一歩一歩地道に、らしくいきたい」と先を見据えた。9年ぶりの優勝を目指して首位を走るチームの中で、中継ぎのレジェンドはまだまだ元気に腕を振る。

 ◆宮西 尚生(みやにし・なおき)1985年6月2日生まれ、39歳。兵庫県出身。180センチ、81キロ。左投げ左打ち。投手。市尼崎から関学大を経て、2007年度大学生・社会人ドラフト3巡目で日本ハム入団。08年3月25日・西武戦でプロ初登板。16、18~19年に最優秀中継ぎ投手。417ホールドはNPB最多。17年WBC日本代表。

 ◆リリーフ連続試合登板 日本ハム・宮西がNPB最長の880試合連続リリーフ登板。宮西はプロ初登板からの記録で岩瀬はプロ2年目にシーズン最終登板で1度だけ先発登板しており、プロ3年目からの記録。

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