「楽天４－０ロッテ」（１４日、楽天モバイルパーク）

　老朽化が進むロッテの本拠地、ＺＯＺＯマリンスタジアムに関し、施設を所有する千葉市が、新スタジアムを屋外型とする方針を固めたことが１４日、関係者への取材で分かった。現球場より数百メートル北の幕張メッセ駐車場に移転、新設する方向で土地を所有する県など関係機関と調整を進めている。市は近く、基本構想の骨子を公表する。利用開始には１０年程度かかる見通しだ。

　市は２０２３年７月、新スタジアムの供用開始後３０年間の管理運営費などを含めた概算事業費を公表。建て替えの場合、最も高い開閉式ドームで２５００億円前後、屋外型では１７００億円程度かかるとした。資材価格高騰で、概算より事業費が膨らむ可能性がある。

　沿岸部に立つマリンスタジアムは完成から３５年が経過し、塩害の影響も受けて雨漏りや腐食など劣化が進む。観客用通路の狭さや車いす席の不足なども課題となっている。千葉県の熊谷俊人知事は１４日の定例記者会見で「非常に集客力のある施設。仮に建て替えることになれば、新たな方々にお越しいただく施設になるよう期待し、必要な協議を行っていく」と述べた。