巨人・リチャード 入団会見即スタメンでいきなり1号 阿部監督「良い働きをしてくれた。今後も楽しみ」
「広島5-4巨人」(13日、マツダスタジアム)
延長12回を戦っての敗戦。最後に力尽きた形だが巨人・阿部監督は「今日は全員で頑張った」とチームの粘りに手応えを感じていた。流れを変えたのは新戦力のリチャードだ。
前日にトレードでソフトバンクから加入し、1軍へ合流後即「7番・三塁」でスタメン出場。そして3点を追う五回だ。広島先発・森の甘い直球を捉えると「いってくれと思いながら走っていた」という願いが通じて左中間席へ届く移籍1号ソロ。ソフトバンク時代の22年7月13日・オリックス戦以来、約3年ぶりの一発に笑みがはじけた。
六回の第3打席も得点へつながる左前打を放つと、打線に勢いが生まれる。2点を追う八回にはキャベッジが同点2ラン。主砲・岡本の離脱以降は低調だった打線が、終盤に力強さを見せた。
前日のトレード発表後、阿部監督の希望でこの日の朝に広島入りしたリチャード。練習前の入団会見では「何が起きているか正直分からない」と話すほど。「六、七回ぐらいに久しぶりに足がつりそうになった。試合前からバタバタしていたので、昨日と今日で結構激動だったと思う」と、この2日間を振り返った。
それでも巨人のユニホーム姿を鏡で見て「しっかりやらないと-という思いで試合に入れた」という。チームは連敗で3位転落も新戦力の躍動に「良い働きをしてくれた。今後も楽しみ」と阿部監督。厳しい戦いが続く中で、次への光明を見いだしていた。





