巨人・秋広優人内野手（２２）、大江竜聖投手（２６）と、ソフトバンク・リチャード内野手（２５）の２対１のトレードが決まったと１２日、両球団が発表した。

　秋広と大江は、スーツ姿でジャイアンツ球場に荷物整理に訪れ、取材に応じた。

　昨日の試合後にこの日球団事務所にくるように告げられたという秋広は「なんとなくそういうことだろうなとは思ってましたけど。いざ言われると、びっくりはしました」と率直に明かした上で「ユニホームは変わりますけど、新天地でやることは変わらないと思うんで。チームのために頑張ろうかなと思います」とうなずいた。

　ソフトバンクの印象については「ソフトバンクもすごくレベル高いというか、強いチームですごい選手がいっぱいいる。そんなに甘くないと思いますけど、なんとか試合に出られるように頑張りたい」と語った。

　５年間の巨人でのプロ野球生活を「ジャイアンツのユニホームに袖を通せたというのは、野球人としてもプロ野球選手としても誇り。すごいレジェンドの方々が首脳陣に多くいたので、すごいためになる話も聞けたので。そういう色んなアドバイスを胸にこれからも頑張りたい。ジャンアンツの５５番を背負えたというのは誇りに思いますし、その経験を生かして頑張りたい」と振り返った。また、阿部監督との電話についても明かし「『いじってくれる人いなくなるからさみしいと思うけど』って言われて。めっちゃ笑いました」と、笑った。１番の思い出については「初ホームランが、（中田）翔さんと一緒にお立ち台に上がれたというのが一番、自分の今までの野球人生で１番印象に残ってるかなと思います。もう一度あの景色をみられるように頑張りたい。」と、笑顔で前を向いた。

　秋広は二松学舎大付から２０年度ドラフト５位で巨人に入団した身長２メートルの大型内野手。２３年に１２１試合に出場し打率・２７３、１０本塁打、４１打点をマークしたが、昨季は出場２６試合と低迷。今季は５試合に出場し、打率・１４３、０本塁打、０打点だった。通算では打率・２７０、１０本塁打、４２打点。