「『グダックス』…。ファンの方作って」古林プロ初完封&マダックス達成 新庄ハム 両リーグ20勝一番乗り首位浮上

 完封勝利を挙げ、田宮(右)と喜び合う古林睿煬(撮影・中島達哉)
 1回、先頭打者弾を放った吉田をハイタッチで迎える新庄監督(右)=撮影・中島達哉
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 「日本ハム4-0楽天」(11日、エスコンフィールド)

 胸のすくような快勝だった。先頭打者弾から中押し弾、そして日本ハム期待の右腕が初完封。球団では2012年以来13年ぶりとなる両リーグ20勝一番乗りを最高の形で飾り、新庄剛志監督からも「グーリンだけに、グーの音も出なかった」と、いきなりダジャレが飛び出した。

 その古林睿煬(グーリン・ルェヤン)が勝利の立役者だ。六回2死まで完全投球。来日初先発で黒星を喫した楽天に二塁を踏ませず、2安打無四球、98球で九回を投げ切った。台湾時代を通じてもプロ初となる完封は、球団外国人投手では02年4月10日・ロッテ戦のミラバル以来23年ぶりの“マダックス”だった。

 ここまで2度の登板で初回に失点した課題をしっかり修正。ストライク先行を意識し、スライダーでカウントを整えた。「プロ人生で九回を投げたことがなかった。初めてできたのがすごくうれしい」と満面の笑みを浮かべた。「母の日」の快投。家庭の事情で祖母と過ごすことが多かったおばあちゃん子は「『クレヨンしんちゃん』のように日常のふざけたことを怒られる、というのが思い出」と懐かしみながら、孝行を喜んだ。登板日の関係で一度、出場選手登録を抹消され次回登板に備える。

 指揮官も「素晴らしい。『グダックス』…。ちょっと違うな。彼はこれからもあるから、ファンの方に作ってほしいですよね」と笑い、古林用のマダックスの呼称を要望した。

 引き分けを挟んで4連勝。オリックスをかわして4月3日以来の首位に浮上した。20勝の到達ペースには「こんなもんでしょ」と新庄監督。「ここから差を広げていけそうな雰囲気が出てきている。交流戦までになんとか差を広げていきたい」と手応え十分に、独走態勢を作り上げる。

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