殊勲弾の巨人・浅野 3軍降格は「悔しかった」「最近まで3軍にいたのでここで野球できているのが信じられない」不振経て特大の1号ソロ

 「ヤクルト2-3巨人」(10日、神宮球場)

 巨人が1点差を逃げ切り。浅野が今季初スタメンで1号ソロを放ち、勝利に貢献した。

 1点リードの八回、1-2からの5球目、小沢が投じた変化球を振り抜き、中堅左へ飛び込む一発。「いい風が吹いてくれていたので、風に感謝したい」と謙遜したが、今季初安打が貴重な一打となった。

 阿部監督も「ヨーシ!」と声を上げてハイタッチ。浅野は満面の笑みを浮かべた。結果的には1点差勝利で、阿部監督も「大きかったね。いいきっかけにしてくれれば嬉しいけどね」とうなずいた。

 22年ドラフト1位。今季は開幕1軍を逃すとファームでも不振で、4月下旬には異例の3軍降格も味わった。それでも8日、2軍で初本塁打を放つと阿部監督が即昇格を決断。浅野はヒーローインタビューで「最近まで3軍にいたのでここで野球できているのが信じられないですが、初ヒットがホームランで嬉しいです」と笑った。

 初スタメンで勝負強さを発揮し、「爪痕を残せるように、自分のスイングをしっかりしようと試合に入りました」と充実の表情。3軍での経験にも触れ、「悔しかったが、いろんなことが学べた期間だったので、これを糧に活躍したい」と前を向いた。

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