日本ハム・清宮が魚雷弾 “新相棒”での即アーチに本人も驚き「そんな効果的なことあるのかと」
「オリックス3-7日本ハム」(6日、京セラドーム大阪)
自身の“魚雷バット1号”をド派手にさく裂させた。威力十分だった新兵器から感じる確かな感触。「(振りやすさは)ありますね」。日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)が先制の適時打&魚雷弾。激アツだった。
トドメの一発だ。2点リードの六回無死一塁。フルカウントからオリックス4番手・山崎の内角高め直球を捉えた打球は右翼席への3号2ラン。二回無死二塁では左中間への先制適時二塁打を放っており、2安打3打点の暴れっぷりだった。
新たな相棒はこの日から使用。“即アーチ”の結果に、本人も「そんな効果的なことあるのかと」と驚きの表情を浮かべる。3日・西武戦での守備で適時失策してから2試合連続でスタメン落ち。3戦ぶりの先発復帰となったこの日の試合でインパクトを残した。
冗談を交えながら評価した。“魚雷アーチ”に新庄監督は「魚雷バットを使って打ったということは(通常バットなら)差し込まれているんじゃないかと。打ち方は、良くはないよね。使ったことないから分からないけど」と分析。ただ同時に「それで結果が出たから」とうなずいた。
トリオでの“アーチ競演”に喜びもひとしお。同世代の野村&万波も1本ずつ放っての快勝劇に「おまえらも打つのかよっていう。まあ、うれしいことですね」と清宮幸。首位・オリックスとは再び1ゲーム差に。首位追撃の手は緩めない。
◆魚雷バット、ここまでの経緯 今シーズンのMLBで開幕直後にヤンキースで複数の選手が使用して本塁打を量産、大きな話題を呼んだ「魚雷(トルピード)バット」。NPBもすぐに対応し、4月11日の規則委員会で当日の公式戦から使用可能とする決定を下すと、日本でも練習で試し打ちする選手が続出した。
解禁となった魚雷バットをNPBで初めて実戦で使用したのは源田(西武)。同18日の日本ハム戦(ベルーナ)の第1打席で三塁ゴロに倒れた。さらに5月5日のDeNA戦から木下(中日)が魚雷バットを使用し、第1打席でケイから本塁打。国内1号とみられる。