来春センバツでDH制導入も 高校野球に新たな改革へ 高野連前向きな検討

 日本高野連が指名打者制(DH制)について来春センバツ大会での導入を視野に検討を進めていることが5日、分かった。「7イニング制など高校野球の諸課題検討会議」では既に議題に挙がっており、昨春の低反発バット導入に続き、2026年の高校野球界で新たな改革が施される可能性が出てきた。

 早ければ来春甲子園のスコアボードに「DH」の2文字が記されるかもしれない。投手の負担軽減や、打撃を長所とする選手の出場機会が増えるなど多くのメリットがあるとされているDH制。関係者の話によると、来春センバツ大会からの導入を視野に前向きな検討が進められているという。

 日本高野連は昨年12月、高校野球を取り巻く状況の変化に対応するため、「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」を設置した。1月10日に第1回会議が開かれ、当初から課題に挙げられていた7イニング制、リプレー検証の導入可否とともに、DH制導入についても「検討していく一つの項目と考えている」(井本事務局長)との方針が示された。

 2022年、23年にU-18日本代表を率いた明徳義塾・馬淵監督が昨夏に「(7イニング制)それよりもDH制が先やと思います」と提言するなど、現場レベルでは導入に前向きな声も多い。また、今年で創設100年となった東京六大学野球連盟が来春からのDH制導入を決定。そうした中で、月1回のペースで開かれている諸課題検討会議でも、来春センバツ大会を視野に入れた議論が深まっているという。

 新基準の低反発バットも昨春センバツ大会から導入された経緯があり、DH制も導入となれば、新学年となる春からの施行が最も現実的な選択肢となる。100年以上の歴史を持つ高校野球界でまた一つ、大きな改革が進みつつある。

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