オリックス・九里 ハーラートップ並んだ!開幕4連勝 今季3戦3勝ハムキラー「何とか粘り強く投げた」

 「オリックス1-0日本ハム」(5日、京セラドーム大阪)

 どこまでも頼れる男だ。FAでやってきたオリックスのタフネス右腕・九里亜蓮投手が首位攻防第1ラウンドで今季自己最多131球の“熱投ショー”を演じ、8回4安打無失点。西武・隅田に並ぶハーラートップ、開幕から無傷の4連勝をマークした。

 「いやあ、もう野手の皆さんがしっかり守ってくれてこういう結果になったんじゃないか、というふうに思います。球数はかかってしまったけど、なんとか粘り強く投げて良かった」。2日の楽天戦(楽天モバイル)が雨で流れて中9日での登板。性分が完投型のイニングイーターだけに、当然のごとく八回は自ら「行かしてください」と志願した。

 今や首位快走するチームの欠かせぬ原動力となっているが、向上心は旺盛で33歳でも常に進化を求めている。この日は「下半身の力を上半身にうまく連動させるため。まだまだ自分自身レベルアップしたい」と初回から前傾姿勢のセットポジション投球に挑戦。この取り組みが早速効果を発揮した。

 自宅を出る前は「こどもの日だから今日は勝ってよ!といわれた」と2人の子供から“おねだり”されていたそうだが、見事にそれも実行。チームへの貢献だけでなく家族の大黒柱としても活躍している。日本ハム戦は今季3戦3勝で22年から6連勝と相性抜群だ。岸田監督から「さすがのピッチング。本当に力投、いつもしてくれている」と絶賛された九里。この勢いはまだまだ続きそうだ。

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