巨人 田中将大が3回3失点KOで2軍降格 阿部監督明言 日米通算199勝目はならず 初回5連打で一挙3失点「チームに迷惑をかける形で」
「巨人4-3広島」(1日、東京ドーム)
巨人の田中将大投手が3回8安打3失点でKOされた。日米通算199勝目は持ち越しとなった。チームがサヨナラ勝ちを収めた試合後、阿部監督は無期限での2軍降格を明言した。
初回、簡単に2死を奪った田中将。だがゴロで二遊間を抜ける中前打が2本続き、一、二塁のピンチを背負った。ここで坂倉にフルカウントからのストレートを中前にはじき返され先制点を失った。さらにファビアンにはカウント0-2と追い込みながらスライダーを中前に運ばれ、菊池には左中間を真っ二つに破られた。
まさかの5連打で3失点。田村を申告敬遠で歩かせ、満塁からドミンゲスを打ち取って何とか初回を終えた。しかし二回も不安定な投球は続いた。
1死から連打を浴びて一、二塁のピンチ。末包には左中間へ大飛球を放たれたが、キャベッジが背走してキャッチ。2死から坂倉を打ち取ってスコアボードにゼロを刻んだが、カウント有利な状況から痛打を浴びる結果だ。
三回も1死から菊池に安打を許し、続く田村は四球で歩かせた。3イニング連続で得点圏に走者を背負い、バントを試みたドミンゲスは見逃し三振に仕留めたが、早くも3巡目となった小園には四球を与え満塁とピンチを広げた。
杉内コーチがこの試合2度目のマウンドへ。ブルペンではリリーフが準備を始める中、矢野は遊飛に仕留めてピンチを脱した。直後、ベンチに戻ると阿部監督が声をかけて降板。代打がコールされると東京ドームはどよめいた。
降板後「チームに迷惑をかける形でマウンドを降りてしまって悔しいです」とコメントした田中将。4月17日のDeNA戦で2回6失点でKOされて以来の1軍マウンドで日米通算199勝目を手にすることはできなかった。それでも打線が六回にキャベッジのソロで追いつき、黒星は消えた形となった。
阿部監督は今後について「次はちょっといつというのは言えないですけど、残念な結果になってしまったんで」と語り、「そうなると思います」と期限を設けずファーム調整になる方針を明かした。



