「ソフトバンク１－２日本ハム」（２９日、みずほペイペイドーム）

　延長戦を制して再び貯金１となった日本ハム・新庄剛志監督は第一声で「あ～楽しかった！よう打ったね」と語った。

　延長十回、水野が代わった杉山の初球を完璧にとらえた。「放り込めって言ってたんよ」と指揮官のお告げ通り、豪快なスイングで右翼スタンドにたたき込んだ。

　好投の伊藤大海に勝利をプレゼントする一撃。新庄監督は「すごい！素晴らしい！体力あるね」と絶賛。２死一塁から代走・野村勇に二盗を決められ、得点圏にサヨナラの走者を背負いカウント２ボールのタイミングで投手コーチがマウンドに向かった。

　指揮官は「中村君が２ボールでさあどうするんだろうと思って。次のバッター・今宮くんにエスコンでホームラン打たれたイメージがあったんじゃないですか。よう投げきりましたよ」と中村晃を中飛にねじ伏せた投球を高評価。試合終了直後には右腕の肩を笑顔で揉み、九回も続投させたことに関しては「もう十四回くらいまで行く（笑）。ピッチングコーチと伊藤君で話をしてもらって、僕が言われるがまま」と明かした。

　チームはこれで再び貯金１。「先を読めたら面白くない」と新庄監督は笑みを浮かべ、「何とか３連勝できるように」と力を込めていた。