楽天・内 先発再転向「チームに感謝」恩返しの今季初勝利 ６回１／３を４安打無失点
「楽天６－３ソフトバンク」（２６日、楽天モバイルパーク）
勝利の景色をお立ち台から見つめ、楽天・内は無邪気な笑みを浮かべていた。「先発させてくれているチームに感謝して投げました」。初回から全力で腕を振り、６回１／３を４安打無失点で恩返しの今季初勝利。先発としての居場所を誇りとしつつ、もう譲るつもりはない。
テンポ良く、ソフトバンク打線を分断していった。七回には先頭の中村に四球を与えるなど、１死一、三塁で降板。交代を告げられるマウンドで三木監督から「四球が余計」と次戦への課題を直接もらった。借りを返す舞台を与えられることが、何よりも幸せだ。
この３連戦では「東北代表イーグルス高校」のイベントが開催されている。内の履正社時代の写真も大型ビジョンに映し出され、「高校時代があったからこそ今がある」と懐かしんだ。
高校１年秋に、周囲の反対を押し切って外野手から投手へ転向した。「周りからいろいろ言われたことはあった」というが、雑音を乗り越え、今はプロのマウンドに立つまでになった。「次回以降は今日の反省点を生かしていきたい」。成長の先に見えた世界は、まだ始まりに過ぎない。
