日本ハム 新庄監督の「勘ピューター狂わせる」万波がV弾 首位オリから今季初星「今日は当たりました」

 8回、代打で勝ち越し3ランを放ち、笑顔で生還する万波(撮影・坂部計介)
 オリックスに勝利しスタンドにあいさつする新庄監督(撮影・坂部計介)
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 「オリックス4-7日本ハム」(19日、京セラドーム大阪)

 日本ハム・新庄監督が勝負どころでとっておきのカードを切った。同点の試合終盤に仕掛けた采配が見事に的中し、オリックスから今季初勝利を挙げた。

 2-2の八回2死一、二塁。指揮官は今季初めてベンチスタートさせた万波中正外野手を代打で起用した。初球を振り抜いて勝ち越しの左越え3ラン。指揮官は記憶をたどり、試合前から「代打・万波」の一手を用意していた。

 「ソフトバンク戦かな?代打で出てもらって、そこで打って。代打の集中力はあるなって」。昨年8月2日・ソフトバンク戦(ペイペイ)で3試合連続無安打だった万波をスタメンから外し、代打で起用して左翼への二塁打をマーク。そこで新庄監督は代打適性を見抜き、この試合まで2試合連続無安打だった万波を休養も兼ねて代打のカードに加えていた。「(万波は)2試合悪くても3試合目から一気に来るタイプ。僕の“勘ピューター”を間違いなく狂わせてくれる。今日は当たりました」。“気まぐれ”な選手をも巧みに使いこなして勝利に導いた。

 3点リードの八回2死一塁では「何か持ってきてくれる」と予言し、18日昇格させた水谷が左越え2ラン。1点を追う五回1死一、二塁では、試合前に「ここ京セラじゃないよ、鎌ケ谷」と声をかけて昇格即3番で起用した浅間が同点の右前適時打。開幕2軍選手の起用もズバリと当て、采配能力の高さを示した。

 監督就任から昨季までの京セラドームの成績は10勝22敗に終わっていた。「4年間で初めて勝ったんじゃない?また今シーズンは違うイメージで戦って行けるはず」。“鬼門”で挙げた1勝で首位と2差に迫り、上昇気流に乗っていく。

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