オリックス 執念ドロー 延長十回、ドラ1麦谷の好返球で勝ち越し阻止 岸田監督「助かりました」
「オリックス1-1ソフトバンク」(10日、京セラドーム大阪)
負けなかった。延長12回の末に今季初のドロー。ベンチから引き揚げてきた岸田監督がつぶやくように振り返る。「守り切りましたね。今日は」。勝ちきれなかった。それでも引き分けに持ち込み前向きにとらえた。
下を向くことはない。投手陣は6人の継投で最少失点。守備では延長十回2死二塁から野村の中前打に途中出場のドラフト1位・麦谷(富士大)が本塁へワンバウンド送球。「チャージが速かったのでね。助かりました」と指揮官。ルーキーの好守備で二走・渡辺を本塁で刺し危機を脱した。
ただ、嫌な流れは完全に断ち切れず。この日の引き分けで2024年9月13日から続くソフトバンク戦の連敗は10のまま。昨季6勝18敗1分けと大きく負け越した相手への苦手意識を払拭しきれなかった。
この日勝利した2位・日本ハムとは0・5ゲーム差に。11日からは仙台で楽天3連戦。岸田監督が前を見る。「タフな試合が続いていますけども、一戦一戦やるしかないので、また準備して」。敵地で仕切り直す。




