オリックス・ラオウ お目覚め1号 4番以外打順シャッフル 期待に応えた「周りから認められるバッターに」

 5回、2ランを放ち、昇天ポーズを決める杉本(撮影・山口登)
 5回、左越えに2ランを放つ杉本(撮影・山口登)
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 「オリックス6-1楽天」(30日、京セラドーム大阪)

 恩に報いるアーチ。思いに応える一発だ。チームを快勝へ導く会心の一撃。「実力で勝ち取った4番ではないと思うので、これからもっと打って周りから認められるバッターに」。オープン戦は不調。それでも期待を受ける“不動の4番”オリックス・杉本裕太郎外野手が、目覚めの号砲だ。

 トドメを刺した。2点リードの五回2死一塁。楽天2番手・松井の初球カットボールを捉えた打球は左翼席へ。「追加点欲しい場面やったんで。打ててよかった」。勝利を決定づける1号2ラン。ベンチ前で今季初の昇天ポーズを披露した。

 チームの先発オーダーは開幕戦と第2戦で変更なし。ところがこの日の第3戦は「4番・杉本」を除く全打順が変わった。オープン戦打率・185、1打点で本塁打なし。それでも開幕戦から4番起用を続ける岸田監督の期待に応えたかった。

 オープン戦期間は打席数確保の狙いもあり、2軍の練習試合に出場した時期も。その際は室内で高橋2軍打撃コーチに付き合ってもらい打ち込みも敢行。そんな杉本のこの日の働きに、岸田監督も「本当に大きい一発」と称賛を惜しまない。

 自他共に認める4番へ杉本がテンションを上げる。「もっともっと打っていきたい」。チームは2023年以来、2年ぶりの開幕カード勝ち越し。引き続き、ラオウがバットで敵を粉砕する。

 ◆両チーム毎回安打 30日のオリックス-楽天3回戦(京セラ)で記録。パ4度目、両リーグ7度目。

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