オリックス・九里 移籍後初の本拠地登板で5回0封!捕手・森と息ぴったり 「しっかりとチームの一員になれたかな」
「オープン戦、オリックス2-2DeNA」(9日、京セラドーム大阪)
新天地で投げる実感が強くなる。迎え入れてくれたファンがありがたい。海外FA権を行使しオリックスに新加入した先発・九里亜蓮投手が移籍後初の本拠地登板。「本拠地で投げることができたのでしっかりと(チームの)一員になれたかなって」。開幕へ示した5回0封。上々の内容で心配ナシをアピールだ。
ピンチで粘り強い。多彩な球種を駆使し、踏みとどまれることが真骨頂。初回2死から連続四球で一、二塁としたが山本をチェンジアップで二ゴロに。五回1死からは連打で一、二塁としたが桑原にカットボールを引っかけさせて遊ゴロ併殺に仕留めた。許した安打は2本。走者を背負っても動じる気配はなかった。
今春は2月23日・ソフトバンクとのオープン戦から3月2日・西武との練習試合を経て、この日が実戦3戦目。この間は計11回無失点の安定感だ。ここまで中6日で日曜日に登板してきた九里について岸田監督は「(日曜日から)変わるかも分からないです」と説明。他の先発陣の仕上がりと照らし合わせてシーズン初登板を最終決断する。
視界は良好。ここまでの主なテーマは捕手陣と共通意識を持つことだった。自身が投げたい球種や打者の打ち取り方のイメージをすりあわせる作業に時間をかけた。
充実の表情に手応えを感じさせる。この日の捕手・森とのコンビに「これ(のサイン)が来るかなと思ったら、それが来た」。準備は整いつつある。本番で思いっきり右腕を振る姿が待ち遠しい。





