侍ジャパン・井端監督「長打力」手応え 初戦水谷、第2戦大山一発回答 2試合で18安打14得点快勝
「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025、オランダ代表0-9日本代表」(6日、京セラドーム大阪)
ベンチで鋭い視線を送りながら、何度もうなずく表情に収穫が見えた。格下のオランダ相手ながら2試合で18安打14得点。広いドーム球場で本塁打2本に二、三塁打3本。侍ジャパン・井端弘和監督が国際大会で重要視する「長打力」。佐藤輝、大山の阪神勢に水谷、万波ら日本の誇る大砲がアピールに成功した。
強化試合第2戦は四回まで1安打。小刻みな継投に苦戦する中、1死三塁で佐藤輝が流れを変えた。3ボールからフルスイング。詰まりながら右翼後方の飛球(記録は犠飛失策)で先制点を呼んだ。水谷の適時三塁打、万波の中犠飛に、トドメは大山の特大アーチで一挙7点と試合を決めた。
「やはり長打、ホームランはガラッと流れを変えることができる。非常にいいホームランだったと思いますし、それぐらいの力はある選手です」
5日の初戦は初回、水谷の先頭打者アーチ。六回は万波の左越え二塁打から追加点を生んだ。長打の重要性を再認識した2試合。左投手の発掘もテーマに掲げた中、初戦は塹江、橋本が好投した。この日も河野がつなぎ八、九回を曽谷が締め完封リレーを完成させた。連覇を狙う来年3月のWBCに向け、メンバー選考は激しさを増しそうだ。