侍ジャパン・塹江 0封デビュー!メジャー通算134発グレゴリアスのバット折った 井端監督も「非常に良かった」
「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025、日本代表5-0オランダ代表」(5日、京セラドーム大阪)
野球日本代表「侍ジャパン」は5日、京セラドームでオランダ代表との強化試合第1戦に5-0で勝利した。広島からはいずれもトップチーム初選出の塹江敦哉投手(28)、矢野雅哉内野手(26)、常広羽也斗投手(23)が出場。塹江はメジャー通算134発のグレゴリアスのバットを折るなど1回無安打無失点に封じた。第2戦は6日に京セラドームで行われる。
己の武器を随所にちりばめた。四回から2番手で登板した塹江が1回無安打無失点。上々のトップチームデビューに「いい内容を見せられた。まずはシーズンを戦えるようにしたい」と今後へ手応えを口にした。
先頭に死球を与えるも以降は落ち着いていた。無死一塁からグレゴリアスは内角直球でバットをへし折って二ゴロ。かつてヤンキースの中軸を務め、メジャー通算134本塁打を放った左の強打者を力勝負で抑え、「(対戦の)タイミングが巡ってきて、すごく良かった」と振り返った。続くプロファーの初球は、この日最速タイの153キロ。外角フォークで遊ゴロに料理すると、最後はヘルデルを153キロで空振り三振に斬った。
井端監督も堂々とした投球を高評価。「塹江がボールも速かったし、スリークオーターから投げる球を左打者が苦戦していた。非常に良かった」と称賛するほどインパクトを残した。
塹江は18年にコロンビアで行われた「第2回WBSC U-23ワールドカップ」などで日の丸を背負ったが、トップチームには初選出。投球時の考えなど「(いろんな選手と)たくさん話はできています」と密度の濃い時間を過ごしている。
キャンプ中は新井監督から何度も「開幕投手」と発信され、信頼の証しでもあるイジリを受けてきた左腕。侍ジャパンでも期待通りの活躍を見せた。手にした自信をステップアップにつなげていく。