渡辺恒雄氏お別れの会 長嶋茂雄氏「大好きなジャイアンツを見守って」 巨人・阿部監督「日本一の報告を」

 祭壇に献花する長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督(読売新聞社提供)
 手を合わせる王貞治・福岡ソフトバンクホークス会長(読売新聞社提供)
 祭壇に飾られた渡辺恒雄さんの遺影(読売新聞社提供)
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 昨年12月19日に肺炎のため死去した読売新聞グループ本社代表取締役主筆・渡辺恒雄氏(享年98歳)の「お別れの会」が25日、帝国ホテル東京で行われ、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(89)や石破茂首相(68)ら各界から約3900人が献花に訪れた。

 政治部記者として活躍後、巨人のオーナーとして球界に多大な影響を与えた渡辺氏。優しげな表情を浮かべる遺影が飾られた祭壇には、たくさんの白いカーネーションが供えられた。別室では渡辺氏の生涯をゆかりの品々でたどる追悼展も催され、参列者が故人に思いをはせた。

 長嶋氏は球団を通じコメント。「当時の渡辺主筆は『打者はなんで三塁に走らないんだ』と、野球には全くの素人でした。ただ時がたつにつれ、かつての野球素人の域は超えられ、ルールはもちろんのこと野球協約までマスターされました。天国からも大好きなジャイアンツを見守ってもらいたいです」とエピソードを交え故人をしのんだ。

 沖縄・那覇でのキャンプを打ち上げたチームからは、阿部監督、二岡ヘッドコーチ、桑田2軍監督、川相2軍野手総合コーチ、大城卓、長野の6人が参会。指揮官は「秋には必ず主筆に日本一の報告ができるよう、チーム一丸で戦っていきます」と力を込めた。誰よりも巨人軍を愛した渡辺氏の思いを胸に、日本一奪回を目指す。

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