巨人・久保巡回投手コーチ 田中将大の魔改造は「順調です」も「まだまだそんなん全然」更なる高みへ「もっと能力的には高い」
「オープン戦、巨人1-2ロッテ」(24日、沖縄セルラースタジアム那覇)
巨人の田中将大投手がオープン戦初登板初先発で1回を無安打無失点。「感覚的には明らかに変わっている」と久保巡回投手コーチと二人三脚で取り組んできた魔改造の効果を口にし、同コーチも「順調です」と合格点を与えた。
この日、直球の最速は145キロ。シート打撃から球速にフォーカスして取り組み、出力を上げることに成功した。アウトローにきれいな回転で決まるボールもあり、2月1日から意識してきた縦振りのフォームが浸透しているようにも映る。
久保コーチは出力についても「上がってます」と言う。降板後にはベンチでハイタッチをかわし「もちろん2月の1日からやってきたこと、最初は大きく自分の違う感覚が入ってきたんだろうけど、今は自分のできる感覚と織り交ぜながら作っているように見える」と評した。
ただこれが完成形かと問われると「まだまだそんなん、ぜんぜん」と同コーチ。「もっと能力的には高いので。求めるところはもう少し(高い)。今は折衷案でどういうところを取り込んでいくか。そこからもう一つ、がちっとハマるにはもう少し時間が必要」という。
ただ方向性が間違っていなかったことはボールと結果で証明できた。「形的にはまとまっていってます」と名伯楽。開幕まで残り約1カ月。復活への道筋をつけられたキャンプだった。



