中日・ドラ2吉田“プロ初登板”2回0封デビュー 「力んで」制球難も香水パワーで立て直した

 「練習試合、DeNA6-8中日」(15日、ユニオンですからスタジアム宜野湾)

 「手も足も震えた」という緊張の初実戦で収穫を得た。中日のドラフト2位・吉田聖弥投手(22)=西濃運輸=が、練習試合・DeNA戦(宜野湾)で“プロ初登板”。1イニング目こそ制球を乱したが、次の回はしっかり立て直して2回を無安打無失点。「いいところも出た」と前向きに捉えた。

 六回に3番手で登板。「力んで(体が)硬くなった」と、先頭からの2連続を含む3四球と制球に苦しみながら、何とか無失点で終えた。七回は帽子のつばにつけた香水の匂いを嗅ぐルーティンで落ち着きを取り戻す。先頭の右打者には決め球のチェンジアップで体を泳がせて空振り三振。その後も切れのある速球を内外角に投げ分け、三者凡退とした。

 高い修正能力を示したが「まだ自分の投球スタイルを確立できていない」と一切満足はしていない。井上監督はクールな左腕の普段と違う姿に驚きつつ「場数を踏ませることで解消していく」と対外試合で経験を積ませる考えだ。昨夏の都市対抗野球大会でチームを4強に導いた即戦力左腕は、「反省点を意識して明日以降練習したい」と前を向いた。

 ◆吉田 聖弥(よしだ・せいや)2002年5月23日生まれ、22歳。佐賀県出身。176センチ、80キロ。左投げ左打ち。投手。伊万里農林高、西濃運輸を経て24年度ドラフトで中日から2位指名。昨夏の都市対抗大会で4強入りに貢献。力感のないフォームから投じる最速149キロの直球とチェンジアップを交えた緩急が武器の左腕。

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