巨人・田中将 初本格ブルペン全球種解禁 フォーム改良、スライダー手応え
「巨人春季キャンプ」(12日、宮崎)
巨人・田中将大投手(36)が12日、1軍本隊で初の本格ブルペン入りを果たした。これまで投じてなかったスライダーなど全球種を解禁しての計44球。阿部監督が見守る中、“久保塾”での成果を見せる力強い投球を印象づけた。
「ああいう形は初めてだったが、上々だと思う」と手応えを語った田中将。縦回転を意識するため横振りとなるスライダーは封印してきたが「同じように(縦振りで)投げられたから手応えも感じられたと思う」とフォーム改良も順調だ。
計測したデータではリリース位置が従来よりも約20センチ高くなり、スライダーも横への膨らみが大きいものではなく、直球の軌道上から曲がるように変化。指導 を続ける久保巡回投手コーチも「そこも狙い。最後に打者のところでヒュッと曲がってほしい」とした。
これで沖縄でのオープン戦登板にも前進。前日の11日は楽天での恩師・野村克也氏の命日とあって「ここ何年も(成績が)全然ダメなので、いい報告を届けたい人はいっぱいいる。そういう思いはある」と田中将。感謝の思いも胸に、ここからさらにギアを上げていく。




