巨人・田中将が改造中のフォームに手応え「変化球にもいい効果がある」「一歩進めたなという感じ」 ブルペンでスライダーなど全球種解禁

 「巨人春季キャンプ」(12日、宮崎)

 田中将大投手が「サンライズブルペン」で初めて投球練習し、スライダーなど全球種を解禁した。捕手を座らせてノーワインドアップから19球、セットポジションで13球、再びノーワインドアップに戻して12球の、計44球を投げた。

 これまでのカーブ、スプリットに加え、この日はスライダー、ツーシーム、カットボールも投げた。

 キャンプでは連日、久保康生巡回投手コーチの指導を受け「腕を強く振ること」をテーマに横振りから縦振りの投球フォームに改造中だ。この日のブルペンでは「投球フォームの取り組んでるところの手応えというのも感じました」と話し、「そのフォームで同じように変化球を投げにいった時の変化の仕方、ボールの動き方。これは変化球にもいい効果があるんだなっていうのは、今日投げていて感じられました」と取り組みの成果に充実感を漂わせた。

 田中将との主な一問一答は以下の通り。

   ◇   ◇

 -ブルペンに入った手応えはどうか。

 「ああいう形(全体練習のブルペン)に入るのは今日初めてでしたけど、上々だった」

 -今日のブルペンはスケジュール通りか。

 「はい」

 -変化球もいろんな球種投げていた。

 「一通り全て球種は投げたんですけど。やはり変化球もあれだけの強度で投げたっていうのは今年初めてだったんで。そんな中で投球フォームの取り組んでるところの手応えというのも感じましたし、またそのフォームで同じように変化球を投げにいった時の変化の仕方、ボールの動き方。これは変化球にもいい効果があるんだなっていうのは、今日投げていて感じられました」

 -腕が横振りになると危惧していたスライダーも投げた。縦振りのフォームが固まってきたからこそか。

 「そういうふうに同じように投げられたからこそ、良い時の手応えというのを感じられたんだと思います」

 -しきりに後ろのデータを見ていた。

 「どういう数字が出ているんだろうと。トラッキングっていうのが全然無い中で投げていたんで。ちょっと面倒くさいとこ(位置)にあったんで(笑)、毎球は確認できなかったんですけど。何球か見ながらこういう感じかぁというのは見られた。後でしっかり自分の映像とデータを見ることができたらと思います」

 -13日で宮崎は打ち上げる。那覇ではどういうキャンプにしたいか。

 「ここからまだまだ踏まないといけないステップというのは何個もある。そこを少しずつ、着実に上がっていくことができれば」

 (ペン記者に囲まれ)

 -ブルペン投球を阿部監督も見ていた。

 「あ、全然。どこで見てたかも知らなかったので」

 -スライダーがいい時の手応えと話した。どのような景色だったか。

 「わかんないです、感覚だけなので。別にまだデータ見てるわけでもないですし、バッターがどう感じるかもわかんないですし。ただ自分の中では悪くない感覚だった」

 -縦回転を意識したことでスライダーとかに変化はあったか。

 「真っすぐの軌道から大きく外れて曲がる感じではなかったかな。大きく膨らむとか、真っすぐの軌道から外れて曲がるとかではなかった」

 -今までは個別練習でのブルペンだったが、みんなが見ている中で投げてみてどうか。

 「またちょっと違う空気感で投げるていうのは新たな刺激にはなるので、一歩進めたなという感じはしますね」

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