大院大高「平常心で」吉報待つ センバツ出場32校、24日発表 近畿大会8強も鶴丸「信じている」
第97回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会は24日、大阪市内で開催される。一般選考は地区別に北海道1、東北3、関東・東京7(神宮大会枠1を含む)、北信越2、東海3、近畿6。中国と四国はともに2、九州は4の30校を選出。戦力以外の特色を加味する21世紀枠2校は東西に関係なく選出する。大阪は98年ぶりの選出ゼロの可能性があるが、当落線上の大院大高は選出を信じ、大阪府吹田市内のグラウンドで23日も汗を流した。
昨秋近畿大会は8強。選出されるかどうかは微妙な位置だ。それでも大院大高ナインは落ち着いていた。2023年から指揮を執る辻盛英一監督(48)は「選ばれたらラッキーぐらいの気持ちで待ちたい」と平常心で運命の時を待つ。昨秋の近畿大会は、大阪大会優勝の履正社、同準優勝の大阪桐蔭がともに近畿大会初戦で敗退。大阪3位の大院大高も準々決勝で、のちに優勝する東洋大姫路に0-4で敗れた。近畿地区のセンバツ出場枠は「6」。当確ラインとなる4強入りは果たせなかった。24日に大阪勢が選出されなければ、1927年以来98年ぶりの出場校ゼロとなる。
それでも大院大高が選出されれば、1996年春以来29年ぶり2度目の出場だ。1年生主体のチームとあって、今冬はフィジカル強化に注力。毎日約2時間、ウエートルームにこもりバーベルと向き合った。主軸を打つ鶴丸巧磨内野手(1年)は5キロ増の体重78キロに到達。昨秋とは見違える肉体で胸を張った。成果は聖地で発揮したい。「選ばれると信じている」と吉報が届くことを願った。