ヤクルト異例1軍C抜てき サブマリンの育成3位・下川 “青柳チェンジアップ”で支配下アピる

 育成新人では異例の1軍キャンプに抜てきされたヤクルトの育成ドラフト3位・下川隼佑投手(24)=オイシックス=が22日、“青柳チェンジアップ”で猛アピールを誓った。

 早期の支配下昇格を目指すサブマリンにとって、手本の一人はフィリーズとマイナー契約を結んだ青柳(前阪神)だ。チェンジアップの精度を上げるために「動画でリリースを参考にした」。将来は決め球として使えるまで磨いていく考えだ。

 中学時代は控えの内野手だった。湘南工大付に入学直後、試合に出場するためアンダースローの投手に転向。昨季はイースタンでリーグ1位の102三振を奪い、プロ入りを果たした。

 埼玉県・戸田球場での新人合同自主トレでは順調に調整を続けており、「はい上がっていきたい」。ドラフト5位入団からメジャーに挑戦する青柳のように、サクセスストーリーを実現させる。

 ◆春季キャンプ1軍スタートだった主な育成新人 ヤクルトでは、2008年度育成ドラフト2位だった塚本浩二投手が抜擢された例がある。他球団では、17年春季キャンプでロッテ・菅原祥太外野手(16年度育成2位)、20年春季キャンプで巨人・平間隼人内野手(19年度育成1位)が1軍スタートで発表されていた。

 ◇下川 隼佑(しもかわ・しゅんすけ)2000年3月22日生まれ、24歳。神奈川県出身。176センチ、88キロ。右投げ右打ち。投手。湘南工科大付、神奈川工科大、BCリーグ・新潟、オイシックスを経て24年度育成ドラフト3位でヤクルト入団。昨年イースタンではリーグ最多となる102奪三振。

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