オリックス 阪神・淡路大震災から30年 岸田監督、平井コーチ、麦谷らが思い語る
阪神・淡路大震災から30年となった17日、オリックスは関係者約90人が大阪市此花区の杉本商事バファローズスタジアム舞洲で黙とうをささげた。
岸田監督や福良GM、ドラフト1位・麦谷(富士大)らが参加。三塁側のラインに並び、神戸の方向に向かって午後0時から犠牲者に対して鎮魂の祈りをささげた。
当時、中学校1年生だった岸田監督は大阪府吹田市で震度6弱の揺れを経験。「家ですごい揺れたのをよく覚えています。その後、テレビをつけるとすごい大惨事だったという思いが今でも鮮明に覚えています」と当時を思い返した。
平井2軍投手コーチは、当時、神戸市西区にあった青濤館で被災。「30年経っても忘れることはなかなかできない。ベッドの上で寝ていましたけど、すぐ下から突き上げる感じだったので、目が即覚めました。(95年は)ファンのみなさんと神戸と一体になって取れた優勝」と話した。
また、麦谷は阪神・淡路大震災の頃には生まれていなかったが、2011年3月11日に東日本大震災を経験。家から見えた津波の光景は今でも鮮明に覚えているという。「(95年に)オリックスが優勝している。ファンのためを思って、その夢や感動を与えて優勝したと思う。この30年目の節目ですけど、ご縁もあると思うので優勝したい」と目を輝かせた。
岸田監督は「オリックス・バファローズでまたそういう方たちに元気になってもらえるように、そういう気持ちで野球に取り組んでいかなきゃいけない」と決意。震災から30年。優勝した95、96年のような勢いで、2年ぶりの覇権奪回を決める。