ソフトバンク5連勝でマジック8 最短で18日Vも小久保監督「まだまだ。一戦一戦やる」
「オリックス1-10ソフトバンク」(14日、京セラドーム大阪)
いよいよ歓喜へのカウントダウンだ。ソフトバンクが先発全員安打の猛攻で、今季10度目の2桁得点。約1カ月半ぶりの5連勝で、優勝へのマジックナンバーを1桁台突入の8とした。小久保裕紀監督(52)は「まだまだ。一戦一戦やる」と表情を引き締めたが、悲願のVまであと少しだ。
勢いが止まらない。打線の中心にはやはり4番がいる。山川が「まず大事な先制点を取ることができて良かった」と振り返ったのは、両軍無得点で迎えた四回。2死二塁で、追い込まれながらも外角低めのチェンジアップに食らい付く。低く強い打球は遊撃手のグラブをかすめて、左前に抜ける先制の適時打に。9戦連続安打となり「うまくコンタクトすることができた」と息をついた。
直後の一塁守備では、鋭いライナー性の当たりを好捕。五回の攻撃では、前を打つ栗原が3点適時二塁打を放ち、なおも2死二塁で打席へ。ここも追い込まれた状況だったが「いい流れに乗ることができた」と、直球を鮮やかに中前へはじき返した。この回だけで、一挙5得点となる打者一巡の猛攻とした。
両リーグ最多の31本塁打を誇る山川だが、打点は2位のロッテ・ソトに8差と迫られている。2位・日本ハムの動向と並行し、個人タイトルのライバルも日々確認しており「結果をちらちら見ながら、よしよし、とやるのが終盤戦の楽しみ」と重圧とは無縁。最短で18日にも、4年ぶりのリーグ優勝が迫る。一気に頂点へと突き進む。