日本ハム・新庄監督 「選手のお陰ですよ」最多更新!貯金8 加藤貴101球完封勝利「寅威さん(伏見)と野手に感謝」
「楽天0-5日本ハム」(25日、楽天モバイルパーク)
東北のすがすがしい空気の中、淡々と投げきった。日本ハム・加藤貴之投手がスコアボードに九つの0を並べた。90球完封勝利を達成した22年4月19日の楽天戦(楽天生命)以来の“マダックス”は逃したが、絶妙な制球力を武器に101球、被安打4、今季2度目の完封勝利だ。
「寅威さん(伏見)と野手に感謝です」。謙虚な加藤貴らしく、女房役の伏見と援護した野手に感謝。その後も「寅威さんのお陰です」と4回も繰り返した。そして「中継ぎは143試合ブルペンに入っている。毎日プレッシャーやストレスがあると思う。1イニングでも長く投げて、負担を減らすのも先発の役目」とやはり淡々と語った。
新庄監督は「なーんもしてません。お任せっきりで」と采配いらずの好投に感謝。「打てそうで打てないっていう。ボール1個分外に外したり、内に入れたり。打ちずらいっすよ。山本昌さんがああいう感じ」とレジェンドになぞらえて評価。「不思議ですよね。160キロ投げても打たれるし、130キロ投げても打たれないし」と絶賛した。
これで貯金8に到達。19年8月1日以来、1759日ぶり。新庄政権ではもちろん最多更新だ。「うーん、11、いかなかったですね」と言う。貯金6だった14日に「交流戦までに貯金11」と目標を掲げた。10試合7勝3敗なら届いたが、9試合を終えて5勝3敗1分。達成とはならなかった。
それでも「あした勝っても9か。でも、高い目標を持って近いところまでいけたので。選手のお陰ですよ」。選手は“仲間のお陰”。監督は“選手のお陰”。ファイターズのみなさんのおかげです-。支え合って躍進がある。