元巨人ドラ1、ミキハウス・桜井俊貴が社会人初完投勝利 スタンドからは「としちゃん」の声援
「都市対抗野球・近畿地区2次予選・第1代表決定トーナメント2回戦、ミキハウス9-1ニチダイ」(23日、わかさスタジアム京都)
元巨人ドラフト1位で今年度からミキハウスに入社した桜井俊貴投手(30)が社会人初完投勝利を果たした。
二回から七回までは1本の安打も許さずにゲームを支配。八回に失点して交代を問われるも、「八回で代わるのは他のピッチャーにも申し訳ない」と執念で続投し、9回6安打1失点、13奪三振で最後までマウンドを守り切った。
昨年までは巨人スカウトとして都市対抗予選をスタンドから視察。現役復帰し、1年で景色は一変した。入社当初は対打者への感覚の低下に不安もあったが、「余裕をもって打者のタイミングをどう外すか。自由にできている」と良化しつつある。スタンドからは「としちゃん」とあだ名で声援が送られ、「自分で言いました。親しみを込めて」とチームにもすっかりなじんでいた。
「トーナメントで負けられない戦いが続く。技術よりも気持ちをしっかりしていきたい。一戦必勝でいきます」。本大会は古巣・巨人の本拠地・東京ドームで開催。古巣への凱旋(がいせん)も視野に捉えた。