白鷗大足利・昆野 場内どよめき自己最速152キロ叩き出す 7回7K1失点

 「春季高校野球関東大会・1回戦、白鷗大足利9-2前橋商」(18日、上毛新聞敷島球場)

 開幕し、白鷗大足利が前橋商を八回コールドで下した。昆野太晴投手(3年)が自己最速152キロを計測するなど好投し、相手エース・清水大暉投手(3年)とのプロ注目右腕対決を制した。注目のカードにNPB12球団のスカウトが大挙して視察に訪れた。東海大相模、昌平なども初戦を突破した。

 西日が差し込み始めた場内に、どよめきが起こった。視線の先には白鷗大足利のエース昆野。「球場が『おおっ』てなったので、出たのかなと(笑)」。自己最速となる152キロをたたき出し、衝撃を残した。

 「相手が好投手で、球速も自分と近いので、負けないようにと思っていました」。プロ注目の投げ合いに、燃えるものがあった。初回1死、フルカウントから「三振を狙いに行きました。指にかかった感じはしました」と、これまでの最速を2キロ更新する直球で空振り三振をマーク。二回2死でも、再び152キロで空振り三振を奪った。

 「自分でもびっくりした」と笑顔。ただ、「頭の中から消して、勝つことだけを意識しました」と自身の役目を全う。本調子ではなかったという中でも、スライダーの変化量を調整するなど工夫を凝らし、7回7三振1失点と好投を見せた。

 阪神が畑山統括スカウトら4人体制で視察に訪れるなど、NPB12球団のスカウト陣も熱視線。ソフトバンク・宮田スカウトは「直球だけでなく、変化球もうまく使えている」と好評価した。

 目指すところは、まだ先だ。「ただ球速が速くても、チームを勝たせられなかったらエースとしてはまだまだ。関東トップレベルの投手と投げ合って勝てたというのは自信になりましたし、次に生かしたい」と昆野。最後の夏を前に、まずは関東の主役へと躍り出る。

 ◆昆野 太晴(こんの・たいせい)2006年10月12日生まれ、17歳。宮城県利府町出身。180センチ、86キロ。右投げ右打ち。利府小2年から利府ユニオンで野球を始め、利府中では七ケ浜シニアに所属。白鷗大足利では1年秋からベンチ入り。50メートル走6秒4、遠投110メートル。目標の選手は西武・今井。

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