楽天 逆転勝ちでカード勝ち越しの今江監督「島内、小深田が打ったのはチームにとっても大きい」

 8回、投手交代をした今江監督(撮影・佐々木彰尚)
 7回、浅村の適時打で生還した二走小郷を迎える今江監督
 6回、選手を鼓舞する今江監督(撮影・佐々木彰尚)
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 「ロッテ6-8楽天」(29日、ZOZOマリンスタジアム)

 楽天は今季最大4点差をひっくり返しての逆転勝ちで、カード勝ち越しとなった。今江敏晃監督は「打線が粘り強く、特に島内、小深田が打ったのはチームにとっても大きい。その中で勝ち切れたのはよかった」と振り返った。

 2回までに4点を失う苦しい展開だった。それでも三回、島内の適時打などで2点を返し、反撃ののろしを上げる。六回には小深田が四球を選び、広げたチャンスで小郷、島内の2点適時打でついに逆転に成功。七回には小深田に適時打が飛び出すなど大きな3点を奪い、試合を決めた。

 試合前の時点で、ともに打率1割台と苦しんだ打線の中心選手二人がそろってマルチ安打。復調を待ち望む今江監督にとって、うれしい快音が響いてくれた。

 先発の荘司は序盤に苦しみ2回まで4失点も、三回以降は立ち直って5回まで投げきった。指揮官は「期待しているからこそふがいないというか、もうちょっとやってもらわないと」と右腕に厳しい言葉を並べたが「太田もしっかりリードしてくれてズルズルいかなかったのはよかった。勝ちがついたというのは、チームにとっても彼にとっても大きい」と話した。

 劣勢の展開を一丸でひっくり返してのカード勝ち越し。「こういう試合は正直苦しいです」と理想の形ではなかったが「その中でも勝ち越せたのはよかったと思う」と語った。

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