ヤクルト・高津監督がようやく出た村上1号に、報道陣から「遅いか?」と問われ「そうですね」と笑顔で肯定

 7回、サンタナの適時打で生還した村上(左)を迎える高津監督
 3勝目を挙げたヤフーレ(右)とタッチを交わす高津監督
 1回、中越え本塁打を放つ村上(撮影・持木克友)
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 「DeNA0-9ヤクルト」(14日、横浜スタジアム)

 ヤクルトがDeNAに連勝。主砲・村上に待望の今季1号が飛び出し、高津監督は親心を少しのぞかせた。

 2軍監督時代から4番として起用してきた“原石”を、就任5年目で初めて解除。13日にコーチからの進言もあり、「2番」で初起用した。すると、53打席目で今季初打点を記録。この日の初回には54打席目で待望の今季1号を放つなど、首脳陣の目論み通り、最良の「気分転換」に成功して結果を出した。

 長いトンネルの出口を探していた頃から、指揮官は「心配しちゃってもしょうがない。打ちますよ、そのうち」と言い続けてきた。苦しみを理解しつつも信頼は変わらない。この日の主砲らしい放物線に、「ああいう当たりを見せられると、ムネ(村上)の打球だなと思いましたね。気分的にスッキリしたんじゃないかなと思いますね」と目尻を下げた。

 そして報道陣から「『正直遅いよ…』という気持ちか」問われると、指揮官は「うーん…そうですね」と笑った。「(これまで)周りの人が助けてくれた、それを今度はムネ(村上)が返せばいいわけですから。本当にチームが苦しい時に打って返してくれたら、それはもうそれでオッケーだと思っています」と言葉を紡いだ。

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