故郷へ届け ヤクルト・村上が導かれるように4月14日に放った今季1号 熊本地震から8年に「今日という日は今日しかない」

 今季第1号本塁打を放ち手を挙げる村上(撮影・持木克友)
 1回、中越え本塁打を放つ村上(撮影・持木克友)
 7回、サンタナの右前適時打で生還する村上(撮影・持木克友)
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 「DeNA0-9ヤクルト」(14日、横浜スタジアム)

 ヤクルト打線が爆発し大勝で、DeNAに連勝。中でも主砲・村上に開幕から54打席目に待望の今季1号が飛び出し、スタンドは沸き立ち拳を握った。

 ここまで長い沈黙だったが、特別な日に村上が今季の1歩目を踏み出した。2016年4月14日。当時高校2年生だった村上は、熊本地震を経験。あれから、8年。「月日がたっているので、野球ができる喜びとファンの皆さんへの感謝の気持ちを持ちながらと思っていました」と特別な思いを胸にグラウンドに向かっていた。

 2試合続けて「2番」で先発出場し、迎えた初回。DeNA・大貫の直球を捉えると、バックスクリーン左へと運んだ。開幕から13試合目、54打席目に飛び出した一発に、左翼に詰めかけたファンへも手を上げた。

 運命に導かれるかのように、大切にしている14日に飛び出した一本。「常に打ちたいと思っていますけど、今日という日は今日しかない。いろんな方に熊本地震だけじゃなく、いろんなところで地震もありましたし、被災された方にスポーツの力を届けられたらなと思います」と話した。

 令和の三冠王が踏み出した大きな一歩目。チームも大きく盛り上がり、大勝で彩った。

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