中日・細川がサヨナラ弾 今季19打席目初安打が「人生初」劇弾「最高でした」

 「中日4-3巨人」(2日、バンテリンドーム)

 大きく上げた左足でしっかりと大地をかみ締め、力いっぱいバットを振り抜く。それが中日・細川のバッティングだ。魅力いっぱいのフルスイングが延長にもつれこんだ試合にけりを付け、チームに今季初勝利を呼び込んだ。

 同点の延長十一回無死。1ボールからの2球目だった。中川が投じた外角のスライダーを仕留めた。打球は左中間席へ一直線。「人生初」というサヨナラ弾は今季19打席目にして初安打。ダイヤモンドを一周すると、本塁で待っていたのは笑顔のチームメート。「最高でした」。頭からウオーターシャワーを浴びた。

 本拠地開幕戦で立ったお立ち台。「ずっとヒットが出ず、苦しかった」。率直な思いが口から出た。昨季は初打席で出た初安打が、なかなか出ない。ヤクルトとの開幕3連戦は無安打。結果を求め、自分の打撃を見失う。「ここまで打てないと思わなかった」。完全に悪循環に陥っていた。

 どん底のメンタルを救ってくれたのは2人のベテランだった。31日夜。夕食時にスマートフォンが鳴った。「大丈夫か。まだこれからやで」。中島だった。折れそうな心をつなぎ留めてもらった。そしてこの日の試合前。歩み寄ってきてくれたのは中田。「自分を信じてやればええんよ」。ふっと心が軽くなった。

 「1本出た。あしたからもまた打っていきたい」。ようやく幕を開けた細川の24年シーズン。これからも竜を昇らせる一打をガンガン放ってみせる。

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