星稜、無念の惜敗 芦硲主将、親子2代センバツVの約束は夏に

 「選抜高校野球・準決勝、高崎健康福祉大高崎5-4星稜」(30日、甲子園球場)

 親子2代で目指した頂点。そして、父を超えるという春の夢を果たせなかった。星稜(石川)の主将・芦硲晃太外野手(3年)は涙を流しながらも、父がセンバツ史に残した偉大な実績を再確認。「まだまだ届かない存在」とかみしめた。

 父・太輔さん(48)は天理高出身で1999年大会の優勝メンバー。1番打者として躍動し、副主将としても日本一に貢献した。高校卒業後は社会人でもプレーし、母も野球好きだったことや家に道具が残されていた影響で、芦硲も自然と野球に触れ合っていった。

 父子センバツVを目指す過程で、父は息子の成長を実感した。芦硲が大阪に帰省中だった1月1日に発生した能登半島地震。能登を地元とする部員もいた中、息子は震災直後に慌てる様子もなく携帯電話で部内の安否確認を行っていた。その姿に父は「やっぱりキャプテンだな」と目を細めた。

 戦前に“日本一の副主将”だった父から「絶対日本一の主将になれよ」とメールが届いた。「夏は絶対勝てるようにもう一度やっていきたい」と芦硲。夏にお預けとなった親子の約束を果たすために、前を向いた。

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