侍J 栗山前監督がダルビッシュに謝罪「すごく責任を感じて」も右腕は「自分でしたこと」データの格言も飛び出す TV番組で対談

 前侍ジャパン監督の栗山英樹氏が23日、テレビ朝日系で生放送された「タモリステーション」に出演。昨年3月のWBCで全幅の信頼を寄せたパドレス・ダルビッシュ有投手と対談した模様も放送され、冒頭で指揮官が右腕に謝罪した。

 「去年、肘の状態が良くなくてシーズンを終えた時にすごく責任を感じて。本当にすみません」と頭を下げた栗山氏。だがダルビッシュは「自分でしたことですし、WBCが無くてもそうなっていたと思うので」と返答した。

 異例の謝罪があった中、ダルビッシュは東京ラウンドで栗山氏が思い詰めていた状況を心配していたことも明かした。頬がこけていく姿を見て「栗山さん大丈夫ですか?と思って」と周囲に聞き回っていたといい、指揮官も「あの頃はダメだったけど今は普通に戻ったよね。ありがとうございます」と笑いながら明かした。

 技術面では今春のスプリングトレーニングでスイーパーを改良したことも激白した。昨年はラプソードやトラックマンなどの計測機器で出るデータを重視し、回転数や曲がり幅を見ながら「数字は美しいわけですよ。こんだけ曲がって素晴らしいと言ってもらえるんですけど」と語ったダルビッシュ。「それはあくまでも(データ)の話であって、バッターがどう見えているかは別じゃないですか」と昨季、打者との対戦を重ねて行く中で違和感があったという。

 「バッターの反応であったり、空振り率であったり、しっくりきてなくて『何でなんだろう、何でなんだろう』って」と明かした右腕。研究を重ねて行く上で「スイーパーって横に曲げるじゃないですか。これ(横へのリリース)だと打者から見えるんですよ」とリリースの仕方を横に曲げようとするのではなく、ボールの右側部分を指で縦に切る形へ改良することを見いだしたという。

 栗山氏も「曲げたくなるから、こう(横へのリリースに)するとバッターも感じられるんですね」と相づちを打つと「曲げようとすると体もそう使いますし」とダルビッシュ。「数字では大したことないですけど、バッターの反応はすごくいい」と現在地を明かした上で「数字を否定してもダメだけど、数字がすべてだと思ってもダメってことですね。やっぱり」と結論づけた。

 これには栗山氏も「はぁ~っ」と感嘆の声を上げてのけぞる様子も。研究に研究を重ねてきたダルビッシュらしい格言も飛び出した。

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