ヤクルト・高津監督 阪神戦3戦3勝でも警戒「タイガースは強いですから」

 「オープン戦、阪神2-5ヤクルト」(9日、甲子園球場)

 あくまでも、視線を向けるのはシーズンだ。ヤクルト・高津臣吾監督は一切表情を緩めず、甲子園を後にする。「タイガースは強いですから。シーズンに入りどう戦うかだと思います」。オープン戦とはいえ、昨季7勝17敗1分けと苦しめられた相手に3戦3勝。だが借りを返すのは、もう少し先の話だ。

 同点の七回、相手のほころびを見逃さなかった。2四球と失策で無死満塁とし、浜田の押し出し死球で勝ち越し。続く北村拓の左犠飛、岩田の中前適時打で一気に3点を奪った。2月24日の初対戦では1-0と投手戦を制し、8日も相手のミスに乗じて5点差をひっくり返す逆転劇だった。

 3週間後に迫る開幕へ、まだ両軍共に戦力の見極め時期でもある。だからこそ、高津監督も「勝って悔しくはないですけど、あんまり意識はしない」と淡々と振り返った。4回2失点だった先発・吉村も「簡単に3人で終わらない。粘り強いし、強いチームなんだろうなと思う」と阪神打線の持ち味を再確認した。

 雪が舞った甲子園で見た若手選手の成長がある。覇権奪還を目指して突き進む年に欠かせない力のさらなる底上げへ。燕の逆襲はまだ始まっていない。

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