「オープン戦、楽天３－３日本ハム」（９日、草薙総合運動場野球場）

　超脱力投法で開幕ローテ入りへ大きく前進した。日本ハム先発の鈴木健矢投手が５回２安打無四球で無失点。安定感抜群の投球で試合を整え「めちゃめちゃ力抜けた感じありましたし、抜いた中でさらにカーブを有効に使えていたのが良かった」と振り返った。

　右下手からの直球は１３０キロ台。さらに緩い変化球で勝負する。力みは厳禁で「いかに力を抜いて投げるか」がテーマ。「歩くのをゆっくりにしたり。せっかちなんで、ちょっと動きをゆっくりにしてます」と日常生活から“ゆっくり”を実践し、投球に生かしてきた。

　成長の証しは左打者対策。昨季の被打率は右打者・１４４に対し左打者は・２９９だったが、新球チェンジアップを有効に、６人並んだ左打者を苦にせず「左も抑えられるところを見せられた」と自信を口にする。新庄監督も開幕ローテ入りへ「完璧なゼロで抑えていますしね。全然チャンスあります」と明言した。

　登板後の楽しみは静岡で有名なサウナ施設「しきじ」に行くこと。２年前の遠征時にも出かけ「ヤバかったですね」と振り返る。「気持ち良くととのえられたら。心身ともに」。投球を整えた後は、ゆっくりとサウナでととのう。