オリックス西川が初3番抜てき 先制機拡大の左前打 4番・頓宮、5番・森の“新中軸”で戸郷攻略

 「オープン戦、オリックス3-0巨人」(8日、京セラドーム大阪)

 オリックスは“新打線”を試し、相手エースを攻略した。広島からFAで加入した西川龍馬外野手を今年初めて「3番・左翼」で起用。西川、頓宮、森の中軸を組み、得点につなげた。

 三回だった。1死から太田と渡部が四球で出塁すると、続く西川がカウント1-2からの5球目、146キロ直球を左前に運び、満塁のチャンスを演出した。1打席目には四球で出塁し、2打席で2出塁。広島時代には1~9番まで全打順を担った経験があり、キャンプ中から「いろんな打順を打つと思う。ある程度どこでもできる自信はあるので」と話していたように、期待に応える一打となった。

 西川のつなぎから1死を挟み、2死満塁となった場面では、森が戸郷の直球を打ち砕いた。中堅方向へ適時打を放ち2者が生還。森は「スイング自体の鈍さはある」と課題を言及しつつ、「順調には来てますね。開幕にMAXに持っていければいいのかな」と冷静に振り返った。

 中嶋監督は森に対し「去年から頼もしいところがありますし、そのまま頼もしい。まあ、やってくれるでしょ。やって当たり前の選手だと思っているので」と全幅の信頼を寄せる。昨年も試合ごとにベストオーダーを模索し、“日替わり打線”を組んだ中、期待通りの働きを見せた森に加えて、西川の存在もチームにとって大きなもの。リーグ4連覇&日本一奪還へ、強力打線が徐々に仕上がってきた。

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