阪神・門別あるぞ侍J大抜擢 井端監督「パッと見て『これはプロ』」「次のWBCは30歳前後の世代が主力」 インタビュー【1】

 新年を迎え、今後の侍ジャパン強化へ思いを語った井端監督(撮影・吉澤敬太)
 新年を迎え、今後の侍ジャパン強化へ思いを語った井端監督(撮影・吉澤敬太)
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 野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督(48)が、新年を迎えデイリースポーツのインタビューに応じた。3月6、7日に予定される欧州代表との強化試合や11月のプレミア12を前に、阪神の門別啓人投手(19)に熱視線を送った。東海大札幌高3年春の道大会を、自費で視察したほど思い入れの強い投手で、1軍実績はほぼ0の左腕だが「候補に入っている」と異例とも言える大抜擢の可能性に言及。また、阪神・森下翔太外野手(23)への期待も口にした。以下、インタビュー(1)。

  ◇  ◇

 -昨年11月のアジアチャンピオンシップでは特に森下、桐敷がアピールに成功した。

 「森下に関して言えば十分過ぎる活躍です。どの投手からもフルスイングできる。タイミングの取り方も含めて、集中力ですよね。これは、ものすごいなと感じました。凡打でも、安打になってもおかしくない凡打が多かった。1年を通した時の成績が非常に楽しみになりますよね」

 同チャンピオンシップでは、決勝・韓国戦でタイブレークに入った延長十回。無死一、二塁の打席で代打を送られた。井端監督は「迷いました」と言う。

 「最後に代打を出しましたが、迷いました。だけど、あそこで打てる、打つ選手になってほしい。もう1つ、2つですよね。こちらに考えさせない、迷わせない選手になってほしいと思います」

 -フル代表になれば外野は激戦区だが。

 「可能性は十分ありますよ。3月は、プレミアに出てほしいと思っている選手には、オファーをしています。貴重な右打者ですから。こちらは期待しか持っていないです」

 -阪神では今季期待枠に門別がいる。井端監督も注目する1人。

 「(候補に)入っていますよ。十分、イメージをしていますし、アマチュア時代も見ています。タイプ的には高橋遥人。地を這ってグワっとくるようなボールを投げる。彼は初速より、終速が速くなるような球を投げる。左でそれを習得しているっていうのは、ある程度、活躍するってのは分かりますから」

 -高校時代、北海道まで見に行った選手。

 「彼が3年生の春ですね。カープに入った斉藤君と、2人を見にいきました。パッと見たときに「これはプロだな」って思いましたね。2年生の時にいいなと言われる選手は、必ず見に行っていますよ。あっち(北)の方が多いんですよね。北海道は1年に1回は行っていますから」

 -まだ20歳。「代表候補」は高い評価だ。

 「次のWBCは30歳前後の世代が主力を張る。そこにベテラン、若手…ですが、次の大会も踏まえると、早く入ってくるのに越したことはない。日本の野球が長く、十年先も安泰かなと思う。どんどん活性化していかないと。そういう意味で次のプレミアは経験の舞台。若い選手がよければ、どんどん呼んで経験させたいです」

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