侍・井端監督「全員で勝ちたい」アジアVへ決勝は総力戦で
「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ、オーストラリア代表0-10日本代表」(18日、東京ドーム)
侍ジャパンがオーストラリア代表にコールド勝ち、無傷の3連勝で1位通過を決めた。
グラウンドで躍動する選手たちが、井端弘和監督の目には輝いて見えた。「このままでは勝てない」と5年後、10年後の常勝ジャパンを見据え、悩み抜いた先に選んだ26人の侍戦士。19日に先発する今井以外、3試合で25人を送り出し無傷の3連勝を決めた。
「ひとまず一安心はしています」。波乱なく決勝に進み、新米指揮官は静かに笑った。日本野球が誇る投手陣が計3試合で9安打1失点。加えてこの日、10点を奪った打線はここまで犠打0。第1、2戦は接戦だったが、指揮官は静を貫いた。
「意図的にやらないということはなかったんですけどね。小園選手に関しては、ほとんど考えませんでした」
2試合で2番に置いた小園には「打って、クリーンアップで2、3点を取れる攻撃がしたい」と、大量得点の“つなぎ”を求めた。スモール野球は過去の話。新たな日本野球を世界に示す戦いだ。「明日は総力戦。全員で勝ちたい」と指揮官。平均年齢23・4歳のヤング侍。まずはアジアVの称号をつかみ取る。





