背番号「2」の小杉が力投も滋賀大が惜敗 2カ月前に投手を始めた元内野手「試合を壊すことはなかったので良かった」

 「京滋大学野球、びわこ成蹊スポーツ大6-4滋賀大」(17日、わかさスタジアム京都)

 6位の滋賀大が接戦を落とし、3季連続の最下位まであと1敗となった。先発の小杉虎太郎投手(2年・京都すばる)が5回1/3を投げ6安打、4失点(自責3)と粘りの投球も、白星につながらなかった。右腕は「最後の打者は打ち取りたかった」と走者を残しての降板を悔しがった。

 背番号「2」を背負う小杉は野手として野球人生を歩んできた。しかし、今秋リーグ戦開幕の約1カ月前の8月上旬。監督と主将から「ピッチャーの方に(練習の)重きを置いてくれ」と打診された。今春に登板を重ねた投手が相次いでけがで離脱したため、小杉に白羽の矢が立った。

 投手の経験は小学生の時と、高校で数試合投げたのみ。投手へのコンバート打診に「野手をやりたい気持ちはあったので揺れていた」と当時を振り返る。

 迷いを消したのは野球への熱い思いだった。「野球が好きなのでどのポジションでも試合に出れたらいいと思っている」。先輩や同期に変化球や投手としての所作の助言を求め、リーグ戦前には試合で通用する投手にまで成長を遂げた。

 この日は今秋3試合目の先発で自己最長を更新するイニング数を投げきった。「試合を壊すことはなかったのは良かった」。伸びしろ抜群の右腕が敗戦の中で確かな成長を示した。

 来春以降は主力投手陣がけがから復帰する予定で投手を続けるかは不透明だ。それでも「両方できる準備はしたい」と前を向く。18日の試合は勝てば5位、負ければ2部首位との入れ替え戦に回る大一番になる。小杉は「出番があるか分からないがしっかり準備して、チーム全体で勝ち点を取りにいきたい」と力を込めた。

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