日本ハムの池田隆英投手（２９）が１６日、千葉県鎌ケ谷市内の球団施設で秋季練習に参加。今季はシーズン途中からセットアッパーに抜てきされ、その地位を確立。チーム最多の５１試合に登板した。シーズン終了後に５日間の断食を敢行。リフレッシュして来季に向けてスタートを切った。

　断食を終えて「結構いろいろ酷使したので一回リセットさせたかった。スッキリしました」と言う。ファスティングマイスターの資格を持つ知人の指導の下、行った断食。口に入れるものは１日約２リットルの酵素ドリンクとサプリメントのみだった。

　空腹を紛らわすために料理系の動画をよく見たと言う。「大食いのものとか。絶対うまいやんみたいな。しまいにはお相撲さんがバーベキューしているような映像になりました」と苦笑い。断食明けで最初に口にしたみそ汁を「この出汁、うまっ！みたいな」と振り返った。

　体の“リセット”を終えて来季に向けてスタートする。今季を振り返り「複数の失点が多い」というのが反省点の１つ。「成功して（ベンチに）帰ってくるっていうのがすごい大事だなってめちゃめちゃ思った」と来季は成功率を挙げることを目標に掲げた。

　今季は開幕は２軍スタート。４月５日に昇格すると複数イニングやブルペンデーの先発などフル回転。６月末にはセットアッパーに定着した。「自分がつかみ取ったなっていうのはすごい感じていた。しっかり継続していきたいです。簡単じゃないですけど。１年間投げたいですね」と誓う。

　高校、大学の同期・田中正と八、九回を締めくくってきた。来季もと問われると「もちろんありますけど、そんな簡単にいかない」と慢心はない。さらにレベルアップして、その地位をより確固としたものにする。