37歳ロッテ・荻野 CS最年長先頭弾 朗希を「早く援護したいと」
「CSパ・ファーストS・第1戦、千葉ロッテマリーンズ8-2福岡ソフトバンクホークス」(14日、ZOZOマリンスタジアム)
一振りで流れを引き寄せた。ロッテ・荻野貴司外野手(37)が37歳11カ月でCS史上最年長の初回先頭打者弾。「ほんとできすぎなくらいの結果です」。リードオフマンが主導権を手繰り寄せた。
佐々木朗が完璧な立ち上がりを見せた直後。1ボールから迷いなく直球を振り抜いた。「ストライクがきたら全部いこうと思っていた」と狙っていたファーストストライクを強振。左翼ポール際へ運ぶパ9人目(11本目)の初回先頭打者弾で、場内を一気に盛り上げた。
27日ぶりの先発マウンドに上がった後輩を後押しする一発。「不安を感じさせないくらい自信を持って投げていたので早く援護したいと思っていた」と笑みがこぼれた。
勢いづいた打線は2死後に本塁打王・ポランコのソロが飛び出し、その後もつながり9安打で8得点を奪った。15日のソフトバンク先発は、レギュラーシーズン3戦3敗の天敵・有原。「できることをやるしかない」と荻野は平常心だ。頼れるベテランが下克上の号砲を鳴らした。