オリックス・ドラ1曽谷 待望プロ初勝利 先発7戦目シーズン最終戦で壁越えた「正直、重圧しかなかった」

 プロ初勝利をつかんだ曽谷(撮影・石井剣太郎)
 5回、柳町を三振に斬って雄たけびを上げる曽谷(撮影・石井剣太郎)
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 「オリックス・バファローズ4-1福岡ソフトバンクホークス」(9日、京セラドーム大阪)

 悔し涙を流した分、強くなって戻ってきた。オリックス・曽谷龍平投手が6回1安打無失点で、ようやくつかんだプロ初勝利。「最後にこうやって勝てたことが良かった」。ドラフト1位左腕が勝利球を手にして、優しくほほ笑んだ。

 もう負の表情はなかった。自信を持ってストライクゾーンへ投げ込んだ。四回2死一塁では近藤を直球で左飛。走者を出しながらも本塁は踏ませなかった。拳を握り、グラブをたたき、声も出した。

 通算10試合目、先発では7試合目と道のりは長かった。「正直、重圧しかなかったですね」。即戦力としての期待に押しつぶされそうになっていた。勝ちたい。でも、簡単にはいかなかった。

 前回登板の9月25日・西武戦では四回に一挙3失点。降板時にはベンチで涙を流した。2018年の明桜3年夏に吉田輝星(現日本ハム)擁する金足農に負けて以来の涙。「表で泣くのは初めてかもしれないですね」。自分へのふがいなさから思わずあふれ出た。

 「何をしてもうまくいかない」。野球人生で最大の壁だった。それでも自分を信じ、信念の「周りに流されないこと」はブレなかった。苦しい時でも家族は応援してくれた。「(勝利球は)ベタに両親へ渡したいですね」。レギュラーシーズン最終戦でファン、そして家族の期待に応えた。苦しみ抜いての大きな1勝。また一人、期待の若手が現れた。

 ◇曽谷 龍平(そたに・りゅうへい)2000年11月30日生まれ、22歳。奈良県出身。182センチ、80キロ。左投げ左打ち。投手。明桜高、白鷗大を経て2022年度ドラフト1位でオリックス入団。プロ初登板はリリーフで23年4月26日・日本ハム戦。プロ初先発は同年6月7日・巨人戦で敗戦投手。150キロ超のストレートが魅力。

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