井川慶氏×オリックス・宮城のV対談 「ロン毛」「タレント活動をしている妹」も語り尽くす
「オリックス・バファローズ6-2千葉ロッテマリーンズ」(20日、京セラドーム大阪)
オリックスの宮城大弥投手(22)とデイリースポーツ評論家・井川慶氏(44)の対談が実現した。山本とともに投手陣をけん引した宮城と、阪神で優勝に貢献してオリックスでもプレーした井川氏が野球談議だけではなく、ロン毛への考え方や、タレントとして活躍する宮城の妹・弥生の話題などを語り尽くした。
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-井川氏から見て、宮城の印象は。
井川慶氏(以下、井川)「球の安定感も毎試合あるし、緩急もしっかりとつけて、高低よりも左右に振り分けて投げられる投手かなと。だからインコースの真っすぐも強いし、外にもしっかり投げられて打ち取っている。いいな、理想形だなと。腕の位置がちょっと低いから角度がついて、右打者はインコースの真っすぐでめっちゃ詰まらせてるからパワーあるなと」
-井川氏の投げている映像を見て。
宮城「打者を圧倒するというか、もてあそんでるような感じもある。自分もそうなんですけど、上に立てた時って、大体イメージ通りにアウトや空振りを取れたりできる。自分がゲームを操ってるという感じができるので。そういう投手になりたいなと、そういうふうに見えました」
井川「上からはあるかもしれないね。見下すっていうかね」
-井川氏は03年に20勝している。
宮城「とんでもないですね」
井川「自分は防御率しか考えなかったけど、勝ち星とか何か意識することは?」
宮城「試合の内容と、やっぱり防御率です。勝ち星は正直言って運の要素もある。でも、試合の内容と防御率は自分自身で操作できるもの。内容が良ければ絶対に防御率も良くなりますし、低ければ低いほどいいなと」
井川「今、防御率は2・35。普通はタイトルを取れる範囲だけど、異常な数字を残している同僚がいるから、なかなか届かないと思うけど(笑)。来年、再来年と狙える位置にいくと思うから」
宮城「毎年、何か一つでも取りたいと思いましたけど、なかなか縮まらないですね」
-井川氏は200イニングを投げていたが、投球回への意識は?
宮城「目標は5回を何とか最低限として、試合に入る前は絶対に7回以上は投げるっていう」
井川「7回以上はすごいレベルが高い。自信がないとそこまで考えられないから。自分は1回りとかしか考えてなくて、まずテレビ中継に映れるようにと。6時から(試合が)スタートでテレビは7時からだから、その前に降板したら先発は映らないで終わる。だから阪神の選手はテレビに映れるように、それを目標にみんなやってたから(笑)」
-宮城投手は落ち込みやすい性格だと。
井川「そうじゃないように見える」
宮城「打たれて降板っていう時は、悪循環の方に回りますね。切り替えないといけないですけど、2、3日は良くないというか。DeNA戦(6月11日に5回8失点)で8点取られた時は『何で野球をやってるんだろう』みたいに思ったりとか。今まで通用してできていたからこそ、できない時が1、2回あると、ガッと落ち込みやすいというか」
井川「でも自分のスタイルとか基本は変えないでしょ?それが一番勝てる方法だし」
宮城「やれてる結果もあったのでそこは変えずにやってます」
(話題は髪形へ)
井川「全然、関係ないけど、その髪の毛がいいなと。私も長くて、いろんな新聞に『切れ切れ』って。なんで新聞に切れって書かれるのかよく分からないけど(笑)」
宮城「でも、今はインスタグラムとかでめっちゃ来ます。丸坊主にしろって」
井川「ロン毛だった人の感覚で言うと、自分は帽子の感覚があって。短くしてしまうとスカスカになって何か違和感があって。それがちょっと影響したりしたんだけど」
宮城「そこまで繊細じゃないです。ただ帽子をかぶって、ちょっと襟足が出てるとカッコイイみたいな」
井川「カッコイイのがいいんだ。いいな!強いな。結構、図太いね。自分はカッコイイじゃなくて感覚だったから。切ると負けるっていうのもあって切らなかったんだけど、カッコイイできてるんだ。今多いからね、ロン毛の選手も」
(話題が家族の話に)
井川「今年からタレント活動をしている妹さんが話題だけど仲良いの?」
宮城「向こうが一方通行というか」
井川「連絡来たりするの、すごいね。兄弟で連絡を取るってなかなかないよね。自分は姉がいるけど、ほとんど連絡しないから。税金の方を見てもらってるから、連絡はするけど(笑)。ご飯も一緒にしたりする?」
宮城「行こうって言われてるんですけど…。外でもスキンシップが強めなんで。あんまりくっつかれるの好きじゃないんで」
井川「妹さんとのコラボとかは?宮城くんが先発する時に始球式でも」
宮城「僕がダメって言います。違う時にやってと」
井川「厳しいね。みんな見たいと思ってるでしょ。兄弟でマウンドで投げるのは夢がありますよね。誰もいないと思うので」
-今後について。
井川「2年目からローテに入って2桁勝って、すごく順調ですけど課題は?」
宮城「毎試合、毎試合、やっぱり良くても悪くてもあります」
井川「奪三振を多くしようとか、イニングを増やそうとか、そういう意識は?」
宮城「全体的にもっとレベルアップできるというか、三振も取れると思いますし、イニングも今シーズンだと3回ぐらい早いイニングで降りたりしていて。もっと自分自身、考えて投球することができたら長いイニングを投げられますし、そういうところがまだまだ甘いと言うか、課題というか」
井川「4年目ですごいよね。同世代だったらトップじゃん。それだけ勝ってる選手はいないと思うから、モチベーションがどうなのかなと」
宮城「でも由伸さんもいますし、同級生というよりかは投手として皆さんを見てるので。そこで何とか一つでも多く勝てるようにとか」
井川「でも由伸くんもそろそろどっかに行っちゃうかもしれないから(笑)。大黒柱でやっていかなくちゃいけないと思うけど、投手陣を引っ張っていく意識はある?」
宮城「もちろん多少なりともあります。でも考えすぎずというか、考えて悪い方向に行くぐらいだったら、もう少しいい意味で、なあなあになってもいいと思います。由伸さんがいなくても優勝できるように、他のメンバーと一緒に勝ちたいと思います」
◆宮城 大弥(みやぎ・ひろや)2001年8月25日生まれ、22歳。沖縄県出身。171センチ、78キロ。左投げ左打ち。投手。興南から2019年度ドラフト1位でオリックス入団。プロ1年目の20年10月4日・楽天戦(京セラドーム)で初登板初先発。今季は9月10日・ロッテ戦で10勝目を挙げて21年から3シーズン連続で2桁勝利に。21年新人王。23年WBC日本代表。
◆井川 慶(いがわ・けい)1979年7月13日生まれ。44歳。茨城県出身。現役時代は左投げ左打ちの投手。水戸商から97年度ドラフト2位で阪神入団。06年オフにポスティングシステムでヤンキースへ。12年にオリックスでNPB復帰。15年に退団後、17年に独立リーグのBFL兵庫でプレーし同年オフ退団。NPBではMVP、ベストナイン、沢村賞(いずれも03年)





