「東都大学野球、日大６－１東洋大」（１８日、神宮球場）

　１回戦３試合が行われ、東洋大は日大に敗れた。今秋ドラフト上位候補に挙がる東洋大の最速１５８キロ左腕・細野晴希投手（４年・東亜学園）は今季初登板し、４回２安打２失点。バックネット裏には１２球団のＮＰＢスカウトが集結し、阪神は嶌村球団本部長、畑山統括スカウトら５人態勢で視察した。

　今季初登板も粘れなかった。二回に３者連続三振を奪う好投を見せたが、四回に連続四球を与えて２失点。細野は「井上監督から最少失点でいけといわれていたけど、２点与えてしまったのは反省」と唇をかんだ。

　８月下旬に自己最速の１５８キロをマークし、上々の仕上がりを見せていたが、開幕週の２日にインフルエンザに感染。５日に練習を再開したが、この日も「感覚とずれはあった」と話す。

　それでもポテンシャルは本物。阪神は５人態勢で視察。西武・潮崎編成グループディレクターは「あのくらいのピッチャーだったら評価が上がったり下がったりすることはない」と評価は揺らがない。左腕は「開幕から迷惑をかけてばかりなので、次はとにかく勝たせられるピッチングをしたい」と切り替えた。

　◆細野　晴希（ほその・はるき）２００２年２月２６日生まれ、２１歳。東京都八王子市出身。１８０センチ、８５キロ。左投げ左打ち。投手。加住小２年から交友ビクトリーズで野球を始め、東海大菅生中では軟式野球部に所属。東亜学園では１年夏からベンチ入り。５０メートル走６秒７、遠投１２５メートル。最速１５８キロ。球種はカットボール、スライダー、カーブ、スプリット、チェンジアップ、ツーシーム。