日産自動車が二つの野球部復活を発表 日産野球部が25年、日産九州が24年の活動再開目指す

 日産自動車が12日、経営合理化の一環として2009年限りで休部していた二つの硬式野球部の活動を再開することを発表した。日産自動車野球部は2025年、日産自動車九州の野球部は2024年を目指して、それぞれ日本野球連盟に申請し、承認を経て、活動を再開する。

 オンライン会見に出席した浜口貞行常務執行役員は「企業スポーツは選手本人だけじゃなくて従業員やその家族、OB、OG、サプライはじめ、応援する人々の士気を高め一体感を上昇させる力を持っている。応援するということを通じて意識の向上、変革につながるんじゃないかという意味合いで今回決定しました」とし、「両野球部の監督、選手などチーム体制については今後しかるべきタイミングで決まり次第お知らせしたい」と語った。

 強豪だった日産野球部は1959年に創部し、都市対抗大会は1984年と98年、日本選手権は2003年に優勝。現在は部員が残っておらず、グラウンドもないため1からのスタートとなるが、「なんとか頑張って、昔のように強いチームとして少しでも、1年でも早く戻ってきたい」と話した。

 日産九州は都市対抗大会に6度出場しており、休部後はクラブチーム「苅田ビクトリーズ」として活動。クラブチームから企業チームへの移行となるため、再開予定は24年と早めで設定された。現在は同社社員と、その他の企業に所属する選手で構成。「日産自動車九州以外の企業に所属する選手が最終的にどうなるかは選手本人の希望なり、所属する会社の意向とも相談させていただいた上でどうするか決めることとなる」と話した。

 拠点はともに休部前と変わらず、日産野球部が神奈川県横須賀市、日産九州野球部が福岡県苅田町となる。

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